スリップリングの豆知識、今回のテーマは「カメラ雲台へのスリップリング採用事例」について、ご紹介いたします。
>>「スリップリングの形状~スリップリングの豆知識①~」はこちら
>>「スリップリングの接点方式~スリップリングの豆知識②~」はこちら
>>「スリップリングの回転数~スリップリングの豆知識③~」はこちら
>>「信号系もパワー系も電送できるスリップリング~スリップリングの豆知識④~」はこちら
>>「大電流や高電圧の要求仕様にも対応可能なスリップリング~スリップリングの豆知識⑤~」はこちら
>>「回転電送に必要な通信プロトコルに対応したスリップリング~スリップリングの豆知識⑥~」はこちら
>>「あらゆるコネクタの取り付けが可能なスリップリング~スリップリングの豆知識⑦~」はこちら
台風の季節がやってきました。
近年は毎年のように「過去最大」や「経験したことが無い」などと形容される規模の台風が日本列島を直撃し甚大な被害を与えています。
これらに対してスーパーコンピュータやAIの活用などで台風の進路や降水量、風速は昔に比べ高い確率で予測できるようになりましたが、それでも台風がもたらす災害は予測をはるかに超えるものとなっています。
台風による災害を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えるため、実はスリップリングが活用され活躍しています。
ダムや川の氾濫を観測する定点カメラにスリップリングが使われています。
災害を最小限にするためには広角度で隅々までダムや川を見渡せるようにする必要があります。これらに対応するため、ダムや川の氾濫を観測する定点カメラの雲台にはスリップリング取り付け、カメラを360℃回転できるようにしています。このことにより、スリップリングを使わないものよりはるかに広角度での観測を可能にしています。
AIでは予想がつきにくい自然災害を未然に防ぐため、現地の映像を分析するうえでスリップリングはなくてはならないものになっています。
上記の通り災害用カメラ、お天気カメラといった高解像画像の電送もスリップリングで対応することが可能です。
産業用コネクタ&コンポーネンツでは、HD(高解像度)対応スリップリングも数多く取り揃えております。
次回「スリップリングの豆知識」のテーマは、RoHS対応 大電流1極スリップリング です。
次回のスリップリングの豆知識もご期待下さい。