スリップリングの豆知識、今回のテーマは「大電流や高電圧の要求仕様にも対応可能なスリップリング」についてです。
豆知識④では電送できる信号系、パワー系のお話いたしました。今回はパワー(電源)系についてもう少し深掘りしていきます。
>>「スリップリングの形状~スリップリングの豆知識①~」はこちら
>>「スリップリングの接点方式~スリップリングの豆知識②~」はこちら
先ず1極タイプのスリップリングであれば10,000アンペア程度までは対応が可能です。
さすがに多極スリップリングとなると1極あたり10,000アンペアは厳しくなり、極数にもよりますが、製造上、1極あたりおおよそ百アンペア程度が現実的な値となります。
下図の左側が、1極10,000Aに対応しているスリップリング、右側が多極の大電流に対応しているスリップリングです。
電圧に関しては、数キロボルトでのスリップリングの製造実績があります。
電流・電圧が大きくなれば当然スリップリングの寸法も大きくなります。
電流が大きくなれば通電する接触面積を大きくする必要があり、リング幅の増加、ブラシが大きくなるためです。
また、電圧が高くなると空間距離・沿面距離が必要になります。
産業用コネクタ&コンポーネンツでは、大電流・高電圧にも対応可能なスリップリングを提案することができます。お気軽にご相談ください。
次回「スリップリングの豆知識」のテーマは、大電流や高電圧の要求仕様にも対応可能なスリップリング です。
次回のスリップリングの豆知識もご期待下さい。