スリップリングの接点方式は大きく二つに分類されます。
一つ目はブラシ接点方式です。
現状、多くのスリップリングに使用されているブラシはカーボンブラシタイプ、ワイヤータイプ、複数ワイヤータイプなどがあります。カーボンブラシタイプは大電流に適しており、メンテも可能で取り扱いやすい接点です。その反面、発塵するので定期的なメンテナンスが必要となります。ワイヤータイプは信号伝達、小スペース化にメリットがあり、カーボンブラシタイプと比べて長寿命であることが特長となります。
二つ目は液体接点方式です。
現在、スリップリングに使用されている液体金属は水銀とガリウムがあります。
水銀のメリットは非常に電気的特性が良く低接触抵抗、長寿命であることです。デメリットとしてはRoHS指令などに準拠できていない点です。ガリウムは水銀に匹敵する電気的特性、寿命の能力がありますが、デメリットとしては最低使用温度が4~8℃と高い点であります。
下記の表は、産業用コネクタ&コンポーネンツを運営する丸紅エレネクスト株式会社がスリップリングにおける特長を簡単にまとめたものになります。産業用コネクタ&コンポーネンツでは、それぞれの特長を生かしたスリップリングのご提案が可能です。例えばカーボンタイプ+ワイヤータイプのスリップリングの特殊仕様のご提案も可能です。