スリップリングの豆知識、今回のテーマは「信号系もパワー系も電送できるスリップリング」についてです。
>>「スリップリングの形状~スリップリングの豆知識①~」はこちら
スリップリングは日進月歩の技術革新や材質の向上により、今ではケーブルとほぼ同じような信号系やパワー系の電流が流せるようになってきています(しかし、完全にケーブルと同等能力に達しているとはまだ言い切れませんが・・)。
これらのスリップリングにおいて、信号系であればCCリンク、デバイスネット、メカトロリンク、イーサーネット、プロフィーバス、プロフィーネット、高周波、熱電対、ロードセル等に対応できるまでになっています。パワー系であれば最大で数千アンペアクラスの通電が可能にまでなっています。他にも信号系とパワー系を組み合わせたものや、さらにロータリージョイントとの組み合わせも可能です。
日々進化を遂げているスリップリングですが、これらを使いこなすにはあることに注意しておく必要があります。それは信号系やパワー系といったそれぞれの特徴的な用途に合わせたスリップリングの接点(リング&ブラシ)を選定する必要があるということです。
例えばどのスリップリングにおいても信号系やパワー系にすべて万能に対応できるわけではなく、用途にあったスリップリングの接点を選定しなければスリップリングの本来の性能を最大限に引き出すことは出来ません。
産業用コネクタ&コンポーネンツではこれまで培ってきた経験やノウハウにより、用途に応じた最適なスリップリングの提案が可能です。お気軽にご相談ください。
次回「スリップリングの豆知識」のテーマは、大電流や高電圧の要求仕様にも対応可能なスリップリング です。
次回のスリップリングの豆知識もご期待下さい。