
油圧機器の使用箇所では、油圧ホースや配管のカップリングでの着脱の際に外部への油漏れが発生してしまうことがあります。その外部に漏れ出た油が原因で作業者が滑って転びそうになったり、生産品や工場備品を汚してしまったりという問題が発生します。そこで本記事では、切り離し時に液ダレがほとんどないカップリングをご紹介いたします。
プレス、射出成形、鋳造、圧延などの工場設備やショベルカーなどの建設機械を稼働させる油圧ポンプ、油圧シリンダ、油圧モータといった油圧機器の油圧ホースや配管の着脱箇所には、油圧用のカップリング(カプラー)が使われています。油圧用カップリングは、カップリング本体が油圧の圧力に耐える構造になっており、自動開閉バルブを備えた継手で、油圧機器まわりで油圧ホースとともに幅広く使用されています。
油圧機器を使用する環境下において、このカップリングを選定する際に注意すべき点があります。それは、カップリング着脱時にいかに外部への油漏れを減らし、簡単かつ確実に着脱できるかということであります。
油圧機器の使用箇所では、油圧ホースや配管のカップリングでの着脱頻度が多く、その際に着脱部でどうしても外部への油漏れが発生してしまいます。その外部に漏れ出た油が原因で作業者が滑って転びそうになったり、生産品や工場備品を汚してしまうという問題が現場で発生しており、いかに油圧ホースや配管の着脱箇所から油を外部へ漏らさないかといった油漏れに対する現場改善のニーズは根強いです。
産業用コネクタ.comでは切り離し時に液ダレがほとんどないカップリングを取り扱っており、これらは油圧機器を使用する現場での問題を全て解決することができます。
この切り離し時に液ダレがほとんどないカップリングは、プラグとソケットの接続面がフラットになっています。このことにより、カップリング着脱時の外部への液ダレだけでなく、内部への空気の混入も最小限に抑えることができます。また、カップリングの接続面がフラットになっていることで、接続面に付着した汚れなどの拭き取りが容易になっており、粉塵やごみの混入による油圧装置の故障予防にも役立っています。
切り離し時に液ダレがほとんどないカップリング(ノンスピルカップリング)と一般的な構造の弁付きカップリングとの着脱時の外部への液ダレの比較動画をご覧いただけます!
こちらは、ある高炉メーカーの鉄鋼製造工程の配管 接続箇所の不具合を改善した事例です。
こちらの高炉メーカーでは鉄鋼製造工程にグリースの配管があり、着脱作業時に外部へ液ダレしてしまい、ロック部分が固着してしまうことで、接続時にはハンマーでそれを取り除いたりすることがありました。そのため、接続部分の劣化が激しく、篏合時でも液ダレするなどの問題につながっていました。
そこで、液ダレがほとんどないカップリングを導入。液ダレしないことにより、ロック部分の固着がなくなり、接続箇所自体の不具合も改善することができました。
今回は、液ダレがほとんどないカップリングについてご紹介しました。
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