こちらの記事ではコネクタのケーブルエントリ部の防水に着目し、防水を実現するための構造や種類をご紹介します。
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ケーブルグランドタイプは、樹脂製または金属製のハウジング内部にゴム製のシール材があり、ハウジングを締め込むことによりシール材とケーブルが密着し、防水性を確保します。
キャブタイヤケーブルや、単心のケーブルに適した方法ですが、ケーブルグランドが対応できるケーブルの仕上り外径の範囲があるため、寸法の確認に注意が必要です。シールド付きのケーブルに対応したケーブルグランドもあります。
熱収縮チューブ(ブーツ)は、熱収縮するゴムや樹脂により防水性を確保する方法です。ヒートガン等で熱をかけて収縮させます。熱収縮チューブの内側に接着剤が塗布されているタイプを使用すると、ブーツとコネクタやケーブルとの密着性が上がり、防水性が確保されます。
熱収縮チューブを発展させた製品として、ブーツがあります。ブーツには様々な形状があるため、用途に合わせて選択することが可能ですが、熱収縮チューブと同様に、コネクタのサイズやケーブルの仕上り外径に合うブーツの選択が必要です。
防水性を更に上げるために、ブーツの内部に樹脂を充填する方法もあります。樹脂を充填させる方法は、防爆仕様のコネクタにも適用されます。
コンジットは、樹脂製または金属製の保護管を使用する方法です。ケーブル全体を覆う構造であるため、バラ線等の複数本のケーブルをまとめる場合や防水を確保したい場合に適しています。
また、ケーブル全体を保護するため、防水以外にも火の粉が飛ぶ環境や、作業員等がケーブルを踏んでしまうような場所であっても、ケーブル自体の損傷を防ぐことができます。
金属製のコンジットを使用することにより、ノイズの影響を減らすこともできます。
モールドは、見た目はブーツを使用した場合と似ていますが、コネクタとケーブルを金型に入れ、樹脂で固めて防水性を確保する方法です。
コネクタやケーブルに合わせて柔軟な対応が可能となります。非常に防水性が高くなるため、水中で使用する場合に適しています。
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