工場での自動化・生産性向上・人手不足解消の実現に向けて、IoT、AI、5Gの導入によるファクトリーオートメーション化が進んでいます。ここ最近では食品業界においても食品への異物混入防止と食品偽装防止のため、監視カメラによるIoTの導入が増えています。監視カメラは1台で広範囲の映像を撮るため、内部には左右や上下に可動するカメラユニットがあり、そのカメラユニットへ映像信号、制御信号、電源を伝達する回転可動部に回転接続コネクタであるスリップリングが使われています。
スリップリングとは外部から回転体に対して電力や電気信号を伝達することができるコネクタです。監視カメラや検査機器といった連続回転する必要のある電気機械システムにおいて、電力、制御信号を伝送するのに使用されます。スリップリングの使用により、装置の回転箇所を簡素化でき、省スペース化を実現することができます。スリップリングは、設備や装置の回転させることが必要な箇所の設計において重要な役割を果たします。
スリップリングには軸端取り付けタイプと中空タイプの2種類の形状のものがあります。軸端取り付けは回転体の末端に取り付けます。中空タイプは、回転体の途中に取り付けます。設置場所の条件によって使い分ける必要があります。
工場内のあらゆる設備や機器をインターネットと接続させたIoTは、設備の稼働状況や作業員の作業内容を監視カメラやセンサーで現場を可視化し、ネットワークでリアルタイムに情報を収集・分析し、生産性の向上をはかっています。また、食品業界においては食品への異物混入防止と食品偽装防止を目的とした監視カメラにの導入が増えています。監視カメラは1台で広範囲の映像を撮るため、内部には左右や上下に可動するカメラユニットがあり、そのカメラユニットへ映像信号、制御信号、電源を伝達する回転可動部に回転接続コネクタであるスリップリングが使われています。
監視カメラ以外にも、下記の用途で使用されています。
・包装機械
・食品製造装置
・印刷用装置
・メッキ装置
・半導体製造装置
・工作機械
・ケーブルリール
・風力発電
これまでの監視カメラはアナログ伝送が中心であったので、カメラユニットの可動部に従来の汎用的なスリップリングを搭載しても問題ありませんでした。しかし、ここ最近では監視カメラも工場のIoT化に向けて従来のアナログ伝送から高速・高解像度のデータ伝送に対応したものに切り替わっており、それに伴いその監視カメラに使用するスリップリングもデータ伝送の減衰等の問題から高速・高解像度のデータ伝送に対応できるものが必要になっています。さらに高速・高解像度のデータ伝送に対応可能でかつ、小型・軽量化を実現したスリップリングの要望も増えています。
産業用コネクタ&コンポーネンツを運営する丸紅エレネクストでは、Ethernet、HD(高解像度)ビデオ及び、CC-Link、DeviceNet、MECHATROLINK、CompoNet等の高速データ通信や光ファイバーに対応したスリップリングを豊富に取り扱っています。
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