
工場内にある高電圧ケーブルは丸端子を結線して機器とネジ固定することが多いですが、1kVを超える高電圧帯域に関してはその固定箇所をコネクタ化し、より安全に着脱させたいというご要望がこのところ増えています。
みなさんもご存知の通り、日本国内の一般家庭で使用されるコンセントの電圧は100Vですが、工場で使用される電圧は200V以上のところがたくさんあり、作業者は感電や火傷といったリスクに対して常に注意を払う必要があります。
例えば、工場内設備の定期メンテナンスで高電圧帯域でのスパナといった工具を使用したボルト締めの作業は、万が一のことを想定し作業手順に従って慎重に作業をおこないます。これらの万が一のリスクを想定し、こういった作業現場では高電圧コネクタの採用を検討する必要があります。
電圧1000V以下の環境でであれば選定できるコネクタの選択肢は色々ありますが、5kV、30kV、60kVなどの非常に高い電圧帯ではその電圧帯に対応した信頼性の高い高電圧コネクタが必要になります。もし単純に沿面距離を確保しただけでは、コネクタシェル径が150~200mm、奥行200~300mmの大きな製品になることもあります。これは大型のプラント設備で使用するならば問題ないかもしれませんが、半導体装置や医療機器の高圧電源には大き過ぎてしまいます。
では、コネクタ外径の細い高電圧コネクタはあるのでしょうか?
産業用コネクタ&コンポーネンツで取り扱っている高電圧コネクタに特化した製品は、単極でDC10kV/13A(定格)のご要求仕様でありましたら11mm x 22mmサイズのパネルレセプタクルがあります。また、最大9極まででDC10kV/30A(定格)のご要求仕様に対しては外径63mm、奥行30mmサイズの多極コネクタがあります。その他、単極でDC60kV/80A(定格)のご要求仕様に対しては外径35mm、奥行250mmサイズのものもあります。
使用用途に応じた電流(アンペア)を基にした電気コネクタは多数ありますが、1kVを超える高電圧帯域で使用する高電圧コネクタに限ると、その選択肢は急に少なくなってしまいます。
高電圧コネクタに関するご相談は、実績と知見をもった産業用コネクタ&コンポーネンツにお問合せ下さい。