製鉄所で完成した製品は船やトレーナーに乗せられ、出荷されます。船に積み込まれて出荷する際には岸壁にあるリフタークレーンが使われます。そのリフタークレーンには、詰めカメラ用ケーブル、動力センサー用ケーブル、動力モーター用ケーブル、センサー用ケーブルがあり、それぞれのケーブル切り離し箇所にコネクタが採用されており、クレーン1基あたり合計7セット使われています。
製鉄所で完成した製品は船やトレーナーに乗せられ、出荷されます。船に積み込まれて出荷する際には岸壁にあるリフタークレーンが使われます。そのリフタークレーンには、詰めカメラ用ケーブル、動力センサー用ケーブル、動力モーター用ケーブル、センサー用ケーブルがあり、それぞれのケーブル切り離し箇所にコネクタが採用されており、クレーン1基あたり合計7セット使われています。
もともと付いていた従来のコネクタは着脱方法がネジタイプであり、港湾の屋外でのコネクタの着脱作業によりコネクタのプラグとソケットをまっすぐに差し込まずにねじ込んで嵌合させるため、コネクタ本体のネジ山をつぶしてしまうことがあります。またグローブを付けて腕を伸ばした状態での着脱操作のため嵌合時にネジを最後まで締め込むことをせず接触不良も発生していました。更に切り離した可動側のケーブル末端にはコネクタの片側が付いたまま放り投げたりと雑に扱うこともあり、ケーブルを地面に置くさいにコネクタ本体に衝撃が掛かり変形してしまい、次のケーブル接続時にコネクタを嵌合させる際に嵌合不良が3カ月から半年に1回のペースで発生。現場ではコネクタの着脱作業に気を遣う必要があるためストレスを感じていました。通電不良が起こると現場も止まり、コネクタが壊れるたびに新しいコネクタを購入し、保全担当者が配線なども直す必要があるため手間もかかっていました。
そこで、丸紅エレネクストのワンタッチカップリング防水コネクタを採用したところ、従来のネジ接続タイプのコネクタより着脱方法がワンタッチ化されネジ山の消耗という懸念もなくなり、コネクタ自体のサイズも更にコンパクトになったことから現場での作業性が大幅に上がりました。
またアルミダイカスト製のコネクタ本体の材質になったことにより、ケーブルを地面に置いた際の衝撃からのコネクタ本体の変形もおこりにくくなり、また雨や海風を受けても全く問題なく使用できています。今でも5年以上ノーメンテナンスで問題なく使えています。
クレーン6基のうち、初めは1基に導入した結果、作業者からも作業が簡単になったという声が多くあがり、実際に頻繁にあったコネクタのメンテナンスもなくなったことで、他の5基にも採用しました。ねじ式はまっすぐにいれないといけない上に1コネクタあたり10秒ほどかかっていたが、ワンタッチ式に変えると1コネクタあたり2秒程度で着脱できるようになって作業効率が向上しました。