自動車向けエンジン、トランスミッション部品のプレスや溶接をおこなっている会社での複合コネクタで電気とエアを一括着脱させてタクトタイムを大幅に短縮できた事例をご紹介いたします。
この会社ではエンジン部品のロウ付けをおこなう工程で、作業者によるクランプ用のエア配管とセンサー用の電気コネクタを着脱させる作業があります。
ロウ付け装置の治具は4ステーションあり、1回の治具交換には電気コネクタ(6本)とエア配管(12本)の着脱作業が必要で、現状、それぞれ1本ずつ手動で着脱しているため、治具交換にはおよそ720秒(約180秒×4ステーション)の作業時間が掛かっていました。
そこで、電気とエアを一括着脱させることが可能な複合コネクタを導入することによりタクトタイムを短縮できないかと導入を検討した結果、作業時間が大幅に減らせることの確認が取れたので、即、この複合コネクタの新規導入を決めました。
これまで720秒掛かっていた1回あたりの治具交換の作業時間が今では20秒(5秒×4ステーション)で作業を完了させることができ、1日あたりの治具交換はおよそ3回なので1日当たり約36分(720秒×3回)から約1分(20秒×3回)へと約35分の大幅なタクトタイムの短縮を実現しています。
▼実際の治具交換作業の改善前と改善後のBefore & After動画もありますので、是非、ご覧下さい。▼