
量子コンピュータは、0か1かだけでなく「0と1が同時に成り立つ重ね合わせ」の状態を扱える量子ビットを用いることで、これまで時間がかかった計算を短時間で解決できる可能性を秘めています。日本でも、大学・研究機関・企業が連携し、実用化に向けた開発が前進しています。創薬や材料、電力や物流、金融など幅広い分野での活用が期待されており、産業構造に大きな変化をもたらす技術として注目されています。
一方で、量子の世界はとても繊細です。特に超伝導方式の量子コンピュータは、ミリケルビン(mK)という超低温で動かす必要があります。量子ビットが不安定であるとコンピュータの誤作動につながる可能性があります。そのため量子ビットの冷却技術と制御技術の向上が実用化に向けた課題になっています。しかしながら極低温で使える信頼性の高い部品は限られるため、調達に苦労する現場もあるでしょう。また振動にも強くなければなりません。開発現場では課題の解決に向けて様々な部品の組み合わせが試行錯誤されているのが現状です。
そこで今回はオムネティクス社の超小型コネクタを提案したいと思います。このコネクタは量子コンピュータ開発の現場でも多くの実績がある信頼性の高い製品です。MIL規格に基づく設計で、宇宙・防衛分野での採用実績が示すとおり、同社独自のFLEX‑PIN構造は強い振動や極低温環境でも安定して動作します。非磁性仕様のご提供も可能です。
量子コンピュータ開発では極低温、クロストーク低減、低磁性、ノイズ対策、堅牢性と高密度実装など、要求水準は非常に高くなります。用途や必要性能をお知らせいただければ、最適な部品提案から調達まで産業用コネクタ&コンポーネンツがお手伝いいたします。まずはお気軽にご相談ください。