安全性と作業効率のふたつの相反するメリットを兼ね備えた有機溶剤に対応したワンタッチカップリングをご紹介いたします。
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、様々な工場において洗浄、印刷、塗装などの工程で幅広く使用されています。
有機溶剤は常温では液体ですが、一般的に揮発性が高い特性があるため取り扱いを誤ると作業者の健康に悪影響を与えることがあり、有機溶剤を取り扱う工場では常に注意をする必要があります。また有機溶剤の配管切り離し箇所がある現場においては、更に細心の注意を払う必要があります。
このことから有機溶剤を取り扱う工場では有機溶剤を流す配管の切り離し箇所をなるべく設けないようにし、どうしても切り離し作業が必要な配管接続箇所では作業者に有機溶剤用の手袋を装着させ、また配管切り離し箇所の真下に液ダレを受けるためのトレイを敷くといった対策を取っている現場が多くあります。
これらの作業は思いのほか現場での負担が大きいため、この有機溶剤の配管切り離し箇所における負担を減らし作業効率を上げることができれば、工場全体における生産性向上にもつなげることが可能になりますが、作業者の安全や工場内の作業環境を犠牲にしてまで工場全体の生産性を高めることはできません。
そのため、有機溶剤の配管切り離し箇所をもつ多くの現場では従来からの専用の手袋を装着し液ダレ用のトレイを敷くといった手間な作業手順を踏襲するしかないと、あきらめてしまっているところが少なくありません。
産業用コネクタ&コンポーネンツでは、有機溶剤の配管切り離し箇所における作業環境の安全性と作業効率という相反するふたつのメリットを兼ね備えた有機溶剤に対応したワンタッチカップリング(カプラー)を取り扱っています。
製品の特長としては、ワンタッチでの着脱操作でありながらカップリングの切り離し時に外部への液ダレがほとんどなく、内部への外部からのエア混入も極めて少ないため、有機溶剤を使用する現場でのお困りごとの多くを解決することができます。
配管の着脱のたびに専用の手袋を着用したり液ダレ用のトレイを設置するといったこれまでの手間な作業から解放されます。また、作業者による固定配管の締め付けトルクのバラつきもなくすことができ、操作のワンタッチ化接続といった作業の平準化を追求する現場にも適した製品になります。
ある液晶フィルムの製造工場では有機溶剤、冷却水、蒸気等の配管が多くあり、その多くが開閉弁のついた固定配管による接続の管理方法を採用しています。その中で有機溶剤の配管の着脱に関しては、作業者に有機溶剤用の手袋を装着させ、また配管の真下に液ダレを受けるためのトレイを敷くなどの細心の注意を払う対応を取っていました。
有機溶剤に対応したワンタッチカップリングを導入し、ワンタッチ操作による作業性の向上と配管外部への液ダレがないという安全性の向上を実現できました。
有機溶剤の配管切り離し箇所において「液ダレ・エア混入を防ぎたい」、「作業効率をアップしたい」といったご要望がありましたら、産業用コネクタ&コンポーネンツまでお気軽にご相談ください。
※有機溶剤の種類や含有率により対応できない場合もあるので、ご検討の際には一度お問合せフォームよりお問合せ下さい。