ある冷凍機メーカーにおいて、出荷前の冷凍機の検査工程である水圧試験のところで着脱時に液だれやエア混入が極めて少ないカップリング(カプラー)を採用した事例をご紹介いたします。
冷凍機のユニットにはフレアナットが付いており、水圧試験のたびにトルクナットを使いこのフレアナットの着脱作業を行っていましたが、このフレアナットの着脱時に外部に漏れ出た流体(防腐剤を含んだ水)を拭き取る手間があったり、また作業者によるフレアナットの締め付け力にバラつきがありました。
最近の冷凍機の出荷台数は、多いときに日に5~10台ほどあることから、フレアナット着脱時に外部に漏れ出た液体の拭き取りやフレアナットの締め付けのバラつき、トルクナットの消耗も激しかったことから、かねてよりこれらを改善ができないかと考えていました。
そこで産業用コネクタ&コンポーネンツを運営している丸紅エレネクストの営業マンに相談したところ、着脱時の液だれやエア混入が極めて少ないワンタッチカップリング(ワンタッチカプラー)を紹介していただきました。このワンタッチカップリングを具体的に検討したところ、誰が作業してもワンタッチで着脱でき、着脱時の液だれも改善することができ、かねてからの課題であった検査工程における作業時間の段取り改善とクリーンな作業場を維持することができました。