給電箇所のコネクタ化について、様々なコネクタを試した結果、過酷な使用環境(温度80℃以上、湿度70~80%)で大電流(700~1000A)を通電させることから、一般的なコネクタでは焼き付けによる通電不良が起こってしまい、困っていました。
鉄鉱石の原料から鉄の製品を作り出すために、製鉄所では製銑、製鋼、鋳造、圧延といった鉄鋼の製造工程があります。連続鋳造設備において電磁誘導撹拌装置という装置で溶けた鉄の不純物を取り除く工程があり、その電磁誘導撹拌装置の給電用に大電流コネクタが使われています。
給電箇所をコネクタ化する前は端子台でネジ接続を行なっていましたが、切替え作業に半日がかりになってしまうことが問題となり、作業者の負担軽減のためコネクタ化することになりました。
給電箇所のコネクタ化について、様々なコネクタを試した結果、過酷な使用環境(温度80℃以上、湿度70~80%)で大電流(700~1000A)を通電させることから、一般的なコネクタでは焼き付けによる通電不良が起こってしまい、困っていました。
そこで、大電流コネクタを採用したことにより、過酷な使用環境での大電流通電時の通電不良は全く発生することがなくなりました。
また、大電流コネクタの特殊なバネ接点により従来の一般的なコネクタより大幅に小型、軽量化することに成功し、現場での作業者の腰痛等の負担軽減や誤接続といった作業ミスの低減にもつながりました。今でも設備の更新時には欠かせないアイテムになっています。