
中国地方のある製鉄所では、振動で外れるレバーロック式継手の課題を解決するため、ワンタッチカップリングを採用しました。これにより、確実なロック機構により脱落を防ぎ、針金補強不要で作業負担を軽減できています。油漏れも抑制し、年間10万円以上のコスト削減を実現しました。
中国地方にある製鉄所の熱延工場では、圧延機バックアップロールへの給油において、従来の他社製レバーロック式継手が使用されていました。しかし、現場では以下のような深刻な問題が発生していました。
圧延機は非常に大きな振動を伴うため、レバーロック式継手のレバーが振動により勝手に外れてしまうという問題がしていました。これは圧延機の稼働に重大な影響を与えるだけでなく、油漏れや安全性にも大きなリスクとなっていました。
レバーが振動で外れることを防ぐため、こちらの現場では針金を巻き付けてレバーを固定していました。しかし、この針金の取り付け・取り外し作業には時間がかかるうえ、作業員の負担も大きく、作業効率を大きく低下させていました。特に狭いスペースでの作業や、作業環境が高温・多湿となる現場では、この針金作業が大きなストレスとなっていました。
こうした課題を解決するために、こちらの製鉄所では既存のレバー継手から産業用コネクタ&コンポーネンツで取り扱っているワンタッチカップリングへの切り替えを決定しました。
このワンタッチカップリングはインチクラスの配管サイズに対しても簡単に接続・取り外しができるようカップリング本体にハンドルが付いています。このハンドルを1/4回転させることにより確実にロック操作ができるような設計になっているため、従来のような針金による補強も必要ありません。そのため、操業中の振動でカップリングの接続箇所が外れるといった心配がなくなり、作業員の負担が大幅に軽減されました。
激しい振動下でも接続が外れない設計となっており、振動による脱落トラブルを完全に解消できました。
さらに、このワンタッチカップリングは接続部の密閉性が非常に高く、外部への液漏れが一般のカップリングと比べてもほとんど発生しないことも大きなメリットです。
実際に従来のレバーロック式継手では、3インチクラスの配管で1回の着脱で約2リットルの油漏れが毎回発生していました。この油のコストは1リットルあたり約300円であり、1回の作業で600円分の油が無駄になっていました。
これが今回のワンタッチカップリングに切り替えた結果、外部への液漏れが20ミリリットル未満とほとんどなくなり、年間を通じて以下のような経費削減効果を実現しました。
このワンタッチカップリングは高温・多湿、振動箇所といった現場でも安定した性能を維持できる構造になっているため、鉄鋼等の過酷な現場環境においても信頼性の高い接続を実現しています。
ワンタッチカップリングは、振動に対してもしっかりと嵌合を維持できるロック機構になっているため、操業中にカップリングが外れるトラブルが完全に解消されました。
針金による補強作業が不要となったことで、作業員の負担が大幅に減少。着脱時間も大幅に短縮され、メンテナンス作業全体の効率が向上しました。
油漏れがほとんどなくなったことで、年間約10万円以上の経費削減に成功。さらに、油の使用量が削減されたことで、環境への負荷も低減しました。
今回ご紹介しました中国地方の製鉄所の熱延工場では、従来のレバーロック式継手による振動トラブルや油漏れ問題が深刻化していました。ワンタッチカップリングへの切り替えにより、以下のような効果を実現しました。
✅ 振動による外れゼロ
✅ 作業負担の軽減
✅ 油漏れ防止によるコスト削減(年間約10万円以上)
✅ 安全性・作業効率の向上
製鉄所やプラント現場において、ワンタッチカップリングは最適なソリューションです。もし同様の課題を抱えている場合は、ぜひ、産業用コネクタ&コンポーネンツへお問合せ頂き、ワンタッチカップリングの導入をご検討ください。