
ケーブルグランドの新しい組立て方法を取り入れ、配線作業を今よりも素早く簡単な作業に変えてみませんか?
その実現に必要な部品は、普段みなさんがイメージされるような一般的なケーブルグランドではありません。それは「分割形」ケーブルグランドです。
完成された機器、装置に使用するケーブルの多くは、コネクタや丸端子がすでに結線されており、筐体に開けた穴へそれらを通すことはできても既存のケーブルグランドには通せないことがよくあります。なぜなら、結線されたコネクタ類の形状が縦横・大きさが様々であるからであります。このような時には、それらの部品が通せる大きさのケーブルグランドを選ぶか、筐体のカットアウトを大きく開けてパテで埋めることになります。その結果として、電線被覆をしっかりと固定することができなくなります。
この困りごとを改善できる製品が、分割形ケーブルエントリーです。この新しい部品はフレームが2分割でき、電線被覆を保持するためのグロメットも分割式です。従って、ケーブルに結線された部品の形状、大きさにかかわらず、ケーブル被覆を分割グロメットで挟むため、配線と保護等級を満たしながら筐体の穴封止が可能になります。また、分割式でありながら、丸形だけではなく角形フレームも存在しており、この角形を使用すればより多くのケーブルを1つのカットアウトに集約でき筐体の小型化につなげることも可能です。
特に、コネクタ付の通信線、大量の信号線を筐体内へ引き込む際には、この分割形ケーブルグランドを使用することで部品点数を削減でき、スパナを使った作業の回数を少なくし、迅速かつ簡単に筐体へのケーブルを引き込み、配線作業工数が減り、作業時間の短縮を実現します。