油圧トレーニングスタンドは油圧回路の着脱箇所において、着脱時の液ダレやエア混入が極めて少ない油圧カップリング(カプラー)を採用し、漏れ出た油をウエスで拭き取る作業や、実習作業スペースの汚染や足元が滑って実習生が怪我をする危険がなくなった事例をご紹介いたします。
完成車メーカーTier1のとある会社では、新人教育における油圧実習用として油圧の基礎から応用まで幅広く実習できる油圧トレーニングスタンドを5台保有しています。
この油圧トレーニングスタンドは油圧回路の構成がカップリング(カプラー)での接続のため、実際に実習生による油圧回路のカップリングの着脱作業をおこなうのですが、その際に油圧回路内の油が回路外に漏れ出てしまい、都度、漏れ出た油をウエスで拭き取る作業が必要でした。
油圧回路の着脱時に発生する回路外への油漏れにより、実習作業スペースの汚染や足元が滑って実習生が怪我をする危険があり、かねてよりこれらの問題を改善したいと考えていました。
そこで、着脱時の液ダレやエア混入が極めて少ないカップリングを産業用コネクタ&コンポーネンツで見つけ、この着脱時の液ダレやエア混入が極めて少ないカップリングへの切り替え検討をおこないました。その結果、これまでの問題点を全て解決できるこという結論に至り、この着脱時の液ダレやエア混入が極めて少ないカップリングに切り替えました。
油圧トレーニングスタンド1台あたりに使用するカップリング(配管径3/8”用)の数量は、プラグ(オス)側395個、ソケット(メス)側200個であり、現在保有している5台全ての油圧トレーニングスタンドにこの着脱時の液ダレやエア混入が極めて少ないカップリングを導入しています。
現在では、油圧回路の着脱箇所に無くてはならないものになっています。