お茶の製造をおこなうとある食品工場では、お茶の原料エキスを補充する工程で作業者による配管の切り替え作業をおこなっています。そこの工程の配管接続箇所にはヘルールクランプ(サニタリークランプ)を使用していましたが、ここでの作業をもっと簡素化できないかとかねてより考えていました。
緑茶、麦茶、ウーロン茶等のお茶製造をおこなうある食品工場で、タンクに入った飲料水にお茶の原料エキスを充填する工程があります。その工程でお茶の原料エキスを補充する際に配管の切り替え作業をおこなっており、そこの配管着脱箇所ではヘルールクランプを使用しています。
その配管サイズは1.5インチで、ヘルールクランプの着脱頻度は季節により変動しますが、平均して週1回程度でした。このヘルールクランプの着脱作業については、着脱の作業をおこなう際にたまにネジやガスケットの部品を床に落とすこともあり、常に気を付けながら作業をおこなう必要があったため、もっと作業を簡単にできるようにならないかと考えていました。
たまたま、ペットボトルのブロー成型機向けカップリングの打合せで来社していた丸紅エレネクストの担当者にこの件を相談してみると、他の食品工場でも採用実績のあるヘルールクランプの着脱箇所をワンタッチ化できるカップリングの提案を受けました。
ただ実際のところ、作業効率が上がり生産性アップが見込まれるとしても、人の口に入る食品を扱っている工場なので安全衛生面のレベルを下げる訳にはいきませんでした。
そこで、FDA(アメリカ食品医薬品局)認証を取得したもので、カップリング流路の表面仕上げが高品質で効果的な洗浄が可能なワンタッチカップリングの提案も受けることができ、我々の安全衛生上に関する課題もひとつずつ克服していくことができました。
あわせて、工場の現場担当者に他に作業上で困っていることはないかとヒアリングすると、同じくお茶の原料エキスのヘルールクランプの着脱箇所で使用しているホースの屈曲性があまり良くなく耐久性が悪いとのことであったので、ワンタッチカップリングと合わせて食品工場で採用実績のある屈曲性の優れたフレキシブルホースの提案も受け、一緒に検討することにしました。
今回提案を受けたワンタッチカップリングとフレキシブルホースに切り替えた結果、お茶の原料エキスの切り替え作業も1回あたり5分程度から1分程度に安全かつスピーディーに短縮でき、現場作業者の評判も良く、導入後3年が経ちましたが今でも全く問題なく使用しています。
産業用コネクタ&コンポーネンツでは、上記のようなヘルール接続をワンタッチ化し、作業効率を向上させた事例が多数ございます。ヘルール接続に関してお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。