ある食肉加工品を製造する食品工場内のサニタリー配管の切り離し箇所では、ヘルールクランプ(サニタリークランプ)が使用されています。ヘルールクランプの着脱作業は1日あたりトータルで12回ほどあり、合計で30分程度かかっていました。また、部品をホッパータンク内に落下させる恐れがありました。
ハンバーグやミートボールの食肉加工品を製造する食品工場で加工肉にソースを充填する工程があります。その工程でサニタリー配管の切り離し箇所があり、そこにはヘルールクランプが使われています。
ホッパータンク内にある加工肉にソースを充填する際にヘルールクランプの着脱作業をおこなっており、その着脱は1時間に1回の頻度でおこない2~3分程度かかっていました。また、ソースに含まれる固形物を取り除くストレーナーという濾し機の点検や洗浄もおこなう際にもヘルールクランプの着脱作業をおこなう必要もあり、ヘルールクランプの着脱作業は1日あたりトータルで12回ほどあり、合計で30分程度かかっていました。
ヘルールクランプの着脱は作業性が悪く、ネジやガスケットといった部品がホッパータンク内に落下させる恐れがあり、もし部品を落下させてしまうとタンクがホッパー形状になっているため、落下させた部品を回収するための労力と時間が大幅に掛かってしまいます。万が一、食品への異物混入がおこってしまっては会社として致命的になるため、特にヘルールクランプの着脱作業においては常に細心の注意を払う必要がありました。
かねてより、ヘルールクランプの着脱箇所での作業を改善できないかと考えていましたが、ある日インターネットでヘルールクランプ用ワンタッチ式カップリングを見つけ、産業用コネクタ&コンポーネンツを運営している丸紅エレネクストの担当者に来てもらい、製品の説明を受けました。
ワンタッチ式で簡単に着脱ができ、材質もステンレスSUS316L製で超音波洗浄もできることからヘルールクランプの使用箇所にこのワンタッチ式カップリングを導入することを決めました。
このカップリングの導入後、作業性の向上による生産性アップと配管切り離し箇所での異物混入のリスクを低減することができました。このことにより、今では他の工場でもサニタリー配管で切り離し箇所が発生した際には、このヘルールクランプ用ワンタッチ式カップリングを選択肢のひとつとして社内で検討しています。
▼今回採用されたワンタッチカップリングを是非動画でご覧ください!▼
このような「作業効率をアップしたい」、「安全性を向上させたい」といったご要望がありましたら、産業用コネクタ&コンポーネンツまでお気軽にご相談ください。