熱や油や粉じんによりロック部分が固くなっていて着脱しにくくなっていました。特に油圧やグリースの配管では、着脱作業時の外部への液ダレとともに内部へエア、異物が混入してしまうことが問題となっていました。
高炉メーカーや電炉メーカーでの鉄鋼製造工程には圧延設備があります。圧延設備では、連続鋳造設備で作られた鋼片を加工して厚鋼板、薄鋼板、棒鋼、形鋼、鋼管などの鋼材を作り出します。圧延スタンドではロールの熱を冷やすための冷却水の配管や、ロール幅を変えるための油圧の配管や、ロールが潤滑に回転することを維持させるためのグリースの配管があります。
熱や油や粉じんによりロック部分が固くなっていて着脱しにくくなっていました。特に油圧やグリースの配管では、着脱作業時の外部への液ダレとともに内部へエア、異物が混入してしまうことが問題となっていました。
ロック部分が固着してしまうことで、接続時にはハンマーでそれを取り除いたりすることもあったため、接続部分の劣化が激しく、篏合時でも液ダレするなどの問題につながっていました。
圧延設備の配管接続箇所に着脱時に液ダレや内部にエア混入のほとんどしないワンタッチカップリングを採用し、配管着脱時の作業がしやすくなりました。
また、液ダレしないことにより、ロック部分の固着がなくなり、接続箇所自体の不具合も改善することができました。