ワンタッチカップリングを導入し、有機溶剤 配管の作業性の向上と液ダレの解消を実現できた事例をご紹介いたします。
※有機溶剤の種類や含有率により対応できない場合もあるので、ご検討の際には一度お問合せフォームよりお問合せ下さい
ある液晶フィルムの製造工場では有機溶剤、冷却水、蒸気等の配管が多くあり、その多くが開閉弁のついた固定配管による接続の管理方法を採用しています。
その中で有機溶剤の配管の着脱に関しては、作業者に有機溶剤用の手袋を装着させ、また配管の真下に液ダレを受けるためのトレイを敷くなどの細心の注意を払う対応を取っていました。着脱頻度自体は月2~3回程度と低いものの、都度、専用の手袋を着用したり液ダレ用のトレイを設置するといった手間や、作業者による固定配管の締め方のバラつきによる揮発性溶剤のリーク問題も発生しているため、作業のワンタッチ化と平準化を目的とした固定配管接続箇所のカップリング化を検討したいとかねてより考えていました。
そこで、産業用コネクタを納入してもらっている丸紅エレネクストの担当者より有機溶剤に対応したワンタッチカップリングの提案を受け、本当に使えるものかどうか実際に現場で試験評価をおこなうことになりました。
その結果、ワンタッチ操作による作業性の向上と配管外部への液ダレがないという安全性の向上が確認でき、この結果をもとに有機溶剤の配管切り離し箇所にこのワンタッチカップリングを採用することを決めました。
現在、このワンタッチカップリングを導入してから10年以上経過していますが、今も有機溶剤の配管切り離し箇所ではなくてはならないものになっています。