こちらでは、非効率かつ手間であった制御盤の配線組立や貫通穴の処理を解決する、新発想のケーブルエントリシステムをご紹介いたします。
産業用コネクタが使われている機器や装置には動力用(電源・パワー系)や信号用といったそれぞれの用途に対応したケーブルが使われていますが、これらのケーブルの配線組立てにおいても産業用コネクタと同様に注意すべき点があります。
昨今の機器や装置に使用するケーブルの種類や本数は、機器や装置の多機能化や高機能化により増えています。例えば信号用のケーブルに関しては複数の機器どうしをつなぐことも多く、その際には大量の信号線を制御盤や配電盤といった盤内部に引き回す必要があります。また工場設備の自動化・省人化・高速化により、通信・画像伝送ケーブルも制御盤や中継ボックスに配線しなければなりません。
皆さんがお仕事で制御盤を製作する際に既にケーブル末端に丸端子や産業用コネクタが付いたケーブルを配線組立てする際、実際にどのような作業をおこなっていますでしょうか。
その場合は丸形ケーブルグランドを取り付けるためにケーブル末端に付いている丸端子や産業用コネクタをわざわざ一旦外すといった作業をおこなっていたり、ケーブル末端に付いている部品を盤壁面の穴に通すためにより大きい貫通穴をあけ、制御盤のスペースを有効に使えていないという経験をされているといった方が非常に多いと思います。
さらに盤にケーブルを通してからその貫通穴を塞ぐ必要がある場合は、粘土などによるパテ埋めや丸形ケーブルグランドの取り付け作業が必要となり、非常に手間がかかります。
しかし、新発想のケーブルエントリシステムであればそれらの問題を全て解決することができます。
この新発想のケーブルエントリシステムには、保護等級を満たすグロメット(ゴム)と貫通穴を塞ぐ2分割さえたフレームで構成されたものがあります。
使用するケーブルの仕上り外径に合わせてグロメットを選択し、そのグロメットをフレームの中へ滑り込ますだけで、ケーブル保持と防水、防塵といった保護等級の条件を満たすことが可能となります。さらに大きさの違うのケーブルグランドを20個や30個を取り付けていた手間な作業がわずか1個のケーブルエントリシステムで完了できるようになり、配線箇所の省スペース化、部品点数減による作業時間の短縮、コスト削減を実現します。
▼従来のケーブルグランド と 新発想のケーブルエントリシステムの比較動画を下記からご覧いただけます!▼
産業用コネクタ&コンポーネンツを運営する丸紅エレネクストでは、産業用コネクタまわりのケーブルの配線やホースや配管に関しても現場のカイゼン事例やノウハウを持っておりますので、お困りごとがありましたら、是非、お問合せ下さい。